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悪徳業者に注意!安心できる遺品整理業者を選ぶチェックリスト

高齢の親族が亡くなり遺品整理をすることになったとき、「どの遺品整理業者に依頼すれば安心だろう?」と不安に思う方は多いでしょう。実際、遺品整理業者選びを間違えると予想外の高額請求や大切な遺品が勝手に処分されてしまうなど、金銭面・精神面で大きなトラブルに発展するケースが報告されています。遺品整理は遺族の心に寄り添った繊細な作業です。だからこそ、業者選びでは「安さ」だけに飛びつかず、信頼できる遺品整理業者を慎重に見極めることが大切です。

本記事では、高齢者やそのご家族に向けて安心して任せられる遺品整理業者の選び方を解説します。悪徳な遺品整理業者にありがちな手口や、依頼前に確認すべきポイントについても触れます。大切な遺品整理を気持ちよく終えられるよう、ぜひチェックリストを参考にしてください。

遺品整理業者を選ぶ際に確認したいチェックリスト

初めて遺品整理業者に依頼する際に「どこを基準に選べば良いのか分からない」という方も多いでしょう。以下に安心できる遺品整理業者を選ぶためのチェック項目を具体的にまとめました。業者選びの際に一つひとつ確認し、信頼できる遺品整理業者かどうか見極める参考にしてください。

  1. 必要な許可や資格を取得しているか
    遺品整理業は名乗るだけなら資格不要ですが、作業内容によっては法律上の許可が必要です。例えば、家具や家財道具など不用品の処分には各自治体の「一般廃棄物収集運搬業許可」が求められます。この許可がない業者に依頼すると、業者が不用品を不法投棄し行政処分を受けた例もあり、場合によっては依頼者まで責任を問われかねません。また、業者によっては「遺品整理士」など専門資格を持つスタッフが在籍しています。遺品整理士は法律知識や適切な供養の方法など専門講習と試験を経て認定された資格で、経験豊富な遺品整理のプロです。必須資格ではありませんが、有資格者がいる会社は一定の知識や倫理を備えている目安になります。必要な許可の有無や資格者の在籍状況を業者のホームページ等で公開しているか確認しましょう。
  2. 料金体系が明確で見積もりが丁寧か
    「作業後に追加料金を請求された」「見積もりより最終金額が大幅に高くなった」というトラブルは非常に多いです。優良な遺品整理業者であれば、事前に無料の訪問見積もりを行い、作業内容と費用内訳を詳しく説明してくれます。見積書に作業員の人数やトラック台数、オプション費用まで明記し、追加料金が発生する可能性があれば事前に知らせてくれるでしょう。一方、悪徳業者は口頭で契約を急がせたり、曖昧な見積もりで後から「オプション料金」を次々と加算してきます。見積もり時に不明点はないか、追加料金が発生しうる条件は何かしっかり確認しましょう。書面で見積書を出さない業者や「今契約すれば安くする」と迫る業者には要注意です。
  3. 複数社から相見積もりを取って比較
    遺品整理は一生に何度も利用するサービスではないため、適正価格やサービス内容が分かりにくいものです。そのため、一社だけで決めず必ず複数の遺品整理業者から見積もりを取り、料金や内容を比較検討しましょう。同じ間取り・家財量でも業者によって料金体系は異なりますし、不当に高額な見積もりを出す悪質業者を見抜くためにも有効です。特に電話やメールだけで簡易見積もりを済ませようとする業者には注意が必要です。電話口ですぐ契約を迫るような場合は避け、実際に現場を見て丁寧に見積もりをしてくれる業者を選びましょう。相見積もりを取る際には、各社に同じ条件・同じ量の遺品を基準に見積もってもらうと公平に比較できます。
  4. 事業所の所在地や連絡先が明確か
    業者の公式サイトや名刺に会社の住所・電話番号がしっかり記載されているか確認しましょう。住所の記載がない業者や携帯電話しか載せていない業者は信頼性に欠けます。可能であれば、その住所をGoogleマップで検索してみるのも有効です。実在するオフィスが確認できれば一安心ですし、会社として事業所を構えていれば万一トラブル時にも所在が把握でき、泣き寝入りを避けやすくなります。またホームページを持っていない業者は、現代では少し不自然です。公式サイトやパンフレットがあるかも基本的なチェックポイントです。会社情報を公開しない業者は避け、透明性のある遺品整理業者を選びましょう。
  5. 利用者の口コミや評判を確認 – 実際にその遺品整理業者を利用した人の評価も重要な判断材料です。業者の公式サイト上の声だけでなく、第三者の口コミサイトやGoogleマップのレビューなどもチェックしましょう。口コミでは「スタッフの対応は丁寧だったか」「作業が迅速かつ丁寧に行われたか」「見積もりと請求額に差はなかったか」などを確認します。もちろん中には悪意のある虚偽の口コミも存在する可能性はありますが、総合的な評価や具体的なエピソードに目を通すことでおおよその信頼度をつかめます。特に高齢者に代わって家族が業者を探す場合、ネットの評判を参考にすると安心材料になるでしょう。評価が極端に悪かったり不自然に良すぎる場合は警戒が必要です。また、インターネット上のランキングサイトは一見便利ですが、業者自作自演のケースや紹介手数料目的のサイトもあるため鵜呑みにしないよう注意してください。
  6. 問い合わせ時の対応が丁寧で親身か
    電話やメールで問い合わせた際の業者の対応も重要なチェックポイントです。遺品整理はご遺族の気持ちに寄り添う姿勢が求められます。最初の問い合わせでの言葉遣いや説明が丁寧か、こちらの不安や要望に親身に耳を傾けてくれるかを感じ取ってください。例えば質問に対して曖昧な返答ではなく具体的に答えてくれる、こちらの事情や気持ちに配慮した応対をしてくれる業者は信用できます。逆に事務的で冷たい対応をされたり、質問にちゃんと答えない業者は、作業時の態度も想像がつきますので避けたほうが無難です。電話応対の言葉遣い一つ取っても、信頼できる業者かどうかのヒントになります。大切な遺品を任せるわけですから、人として信頼できる対応かどうかもしっかり見極めましょう。
  7. 万が一に備えて損害賠償保険に加入しているか
    家財道具の搬出作業では、思わぬ事故で住宅の壁や床を傷つけてしまったり、作業中にスタッフがケガを負う可能性もゼロではありません。信頼できる遺品整理業者であれば、そうした万が一の場合に備えて賠償責任保険(損害保険)に加入しています。事前に保険加入の有無まで開示している業者なら安心ですし、万一トラブルが起きても誠実に対応してくれるでしょう。逆に保険未加入の業者だと、万一家具の搬出時に家屋を破損されても補償してもらえないリスクがあります。チェックリストの項目としては細かい点ですが、「保険に入っているか」は優良業者の見分けポイントの一つです。契約前に「何かあった場合の補償はどうなっていますか?」と確認してみるのも良いでしょう。

以上のチェックリストを踏まえ、できるだけ信頼性の高い遺品整理業者を選ぶことがトラブル回避への第一歩です。次章では、実際によくあるトラブル事例と悪徳業者の典型的な手口について確認しましょう。

遺品整理でよくあるトラブル事例と悪徳業者の手口

遺品整理サービスの需要増加に伴い、残念ながら悪質な遺品整理業者とのトラブルも年々増えています。国民生活センターや消費生活相談窓口にも「高額な追加料金を請求された」「処分しない予定の品まで勝手に処分された」といった相談が多く寄せられており、実際に被害に遭った事例も少なくありません。ここでは、特によくあるトラブル事例と悪徳業者の典型的な手口をいくつか紹介します。当てはまるケースがないか、ぜひ事前に知っておきましょう。

  • 見積もりより大幅に高額な追加請求
    もっとも多いトラブルが「作業後に見積額以上の高額請求をされた」というケースです。たとえば、訪問見積もりで「25万円」と提示され契約したのに、作業当日になって「階段作業は別料金」「エアコン取り外しはプラス○万円」などと次々追加費用を要求され、最終的に当初の倍近い50万円もの請求になった例があります。作業が終わった後に高額請求されると、驚くだけでなく支払いに応じざるを得ない状況に追い込まれてしまいます。悪徳業者は最初に安い価格を見せて契約させ、後から理由をつけてどんどん料金を吊り上げる手口を使います。契約前に「追加料金は一切かからないか」をしっかり確認するとともに、口頭ではなく書面で見積もり金額を提示してもらうことが重要です。
  • 契約を強引に迫り脅す
    悪徳業者の中には、依頼者が断りにくい雰囲気を作って強引に高額契約を結ばせようとする者もいます。例えば、高齢者や女性だけの家に見積もり訪問し、「今決めないと他ではもっと高くなる」「今日契約しないとキャンセル料がかかる」などと威圧的に契約を迫るケースです。実際に、50代女性が一人で見積もり対応していたところ、業者に100万円もの法外な金額を提示され、断ろうとしても聞き入れてもらえず大声で怒鳴られ、恐怖のあまり契約書にサインしてしまった例もあります。このような悪質な業者は、断れなさそうな相手を狙って契約を取るため、高齢の方や女性だけの場面で強気に出る傾向があります。身内に高齢者がいる場合は、見積もり時に必ず家族も同席する、即決しないで一旦検討する、といった対策で自衛しましょう。
  • 価値ある遺品の不当な安値買い取り
    遺品整理では、故人の品物の中に貴金属や骨董品、着物など買い取り価値のあるものが含まれることもあります。本来であれば適正価格で買い取られるべきですが、悪質な業者は遺族が相場を知らないのをいいことに極端に安値を吹っかけて買い叩くことがあります。実際の事例では、骨董品収集が趣味だった故人の遺品を整理する際、業者に骨董品の買い取りも依頼したところ「汚れていて価値がない」と言われ、数千円程度で買い取られた品が、後日その業者によって何十万円もの高値で転売されていたことが発覚しています。遺族としては騙された上に大切な遺品を安く手放してしまう二重のショックとなります。高価値の可能性がある品は、一社に任せきりにせず複数の業者や専門鑑定士に査定を依頼することが大切です。「遺品整理と一緒に買い取りもできますよ」と甘い言葉を言われても、安易に飛びつかず慎重に判断しましょう。
  • 遺品や貴重品の盗難
    悪質なケースでは、作業スタッフが遺品を盗み出してしまう事件も起きています。例えば、実際に遺品整理を依頼して作業が完了したあと、保管していたはずの形見の指輪や腕時計が消えていたことに気づいたという相談事例があります。その家には作業当日、依頼者夫婦と業者スタッフしかおらず、不審に思って業者に問い合わせたところ、後日「スタッフの一人が持ち帰ってしまっていた」と判明しました。幸い発覚しましたが、もし証拠がなければ泣き寝入りとなるところでした。金銭や貴金属などの貴重品は遺品整理を依頼する前に自分で回収しておく、作業中もできるだけ立ち会うなどの対策が必要です。また、大切な形見分けの品などはスタッフに触らせないよう事前に別室に移す配慮も有効でしょう。
  • 不用品の不法投棄・処分トラブル
    遺品整理では大量の不用品が発生しますが、悪徳業者は処分費用を惜しんで不法投棄することがあります。実際に「業者に依頼した遺品を山中に不法投棄されていた」という例も報告されています。この場合、遺品を出した依頼者側も責任を問われる可能性があり深刻です。また、許可を持たずに違法に回収・処理している業者だと、行政指導や罰則の対象となり、結果として依頼者にまで迷惑が及ぶことがあります。適切な許可を持ち、正規の処理ルートで廃棄している業者かどうかは非常に重要です。公式サイトに産業廃棄物や一般廃棄物の許可番号を掲載していたり、処理方法について質問した際に明確に答えられる業者を選びましょう。

以上が遺品整理でよくある主なトラブル事例と悪徳業者の典型的な手口です。被害に遭わないためには、事前にこれらの手口を知っておき、怪しい兆候があれば契約しない・途中でも断る勇気を持つことが大切です。次の章では、実際に業者へ依頼する前にご家族でできる確認ポイントや対策について解説します。

遺品整理を依頼する前に確認すべきポイント

遺品整理業者を選んだら、実際に契約して作業をお願いする前に最終確認しておくべきポイントがあります。大切な遺品を安心して任せるために、以下の点を依頼前にチェックしましょう。

  • 見積もり・契約内容を最終確認
    提示された見積書や契約書の内容をもう一度確認します。見積もり金額に作業内容のすべてが含まれているか、追加料金が発生するとしたらどんな場合か、キャンセル料の有無や発生条件はどうか、支払い方法・タイミングなど、不明点がないよう一つひとつ業者に質問して解決しておきましょう。特に口約束になっている事項があれば書面に残すよう求めることも重要です。万一契約段階で疑問に思う点や不信感がある場合、納得するまで契約を保留する勇気も必要です。
  • 残すもの・処分するものを明確に区別
    どの遺品を残してどの遺品を処分してもらうかを家族内で事前に決めておき、業者にも伝えておきましょう。作業当日は、残しておきたい大切な遺品は別の部屋に移すか「残す」と分かるよう印を付けておくと安心です。こうすることで、スタッフが誤って処分すべきでない品を持ち出してしまうミスを防げます。実際に「不要品と必要品をその場で仕分けしてもらっていたら、処分しない物まで持ち去られてしまった」という相談もあります。当日に慌てないためにも、家族で事前に形見分けを済ませておく、処分品・非処分品を明文化するなど準備をしておきましょう。
  • 貴重品や思い出の品は事前に回収
    現金や通帳、貴金属類などの貴重品は遺品整理業者に託さず、ご家族で事前に回収・保管してください。また写真アルバムや手紙など思い出の品も、後から「やはり捨てなければ良かった…」と後悔しがちなものです。作業当日になって判断に迷わないよう、事前に取っておく物はダンボールなどに分別して確保しておくと安心です。特に高齢のご依頼者の場合、作業中に体力的・精神的負担が大きいこともありますので、ご家族が率先してこれら貴重品の回収・確認をサポートしてあげましょう。
  • 買い取り依頼は慎重に検討
    遺品整理と合わせて不用品の買い取りを謳っている業者もありますが、前述したように高価値品の査定は複数の視点で行うのが安全です。もし遺品の中に骨董品や貴金属類があり業者に買い取りも頼みたい場合は、その業者が適正に評価してくれるか見極めましょう。過去の買い取り実績を聞いたり、必要に応じて他のリサイクルショップ等にも査定してもらうといった工夫も大切です。「ついでに全部引き取りますよ」という甘い言葉に乗せられず、本当に信頼できる業者か、買い取り金額は適正か慎重に判断しましょう。
  • 当日の立ち会いと人数配置
    可能であれば、遺品整理作業当日は依頼者ご本人やご家族が立ち会うようにしましょう。で触れたような悪質業者による不当な追加請求や恫喝、作業スタッフによる盗難行為の抑止にもなります。特に高齢者の一人暮らし宅で作業する場合は、親族が一人でも同席しているだけで業者も不用意なことはしにくくなります。また、立ち会うことでその場で業者に指示や確認ができ、後日の行き違いも防げます。どうしても立ち会えない事情がある場合は、事前打ち合わせを綿密に行い、作業内容や注意点を書面で共有してもらうなどしておきましょう。

以上のポイントを確認し準備しておけば、当日の遺品整理作業もスムーズに進み、不要なトラブルを避けることができます。万一「話が違う」「不審に感じる」と思った場合は、その場で無理をせず消費生活センター(消費者ホットライン188)に早めに相談することも検討してください。大切なのは、ご家族が納得した形で遺品整理を終えることです。

まとめ:信頼できる遺品整理業者に任せ、安心の遺品整理を

遺品整理は故人とのお別れを締めくくる大切なプロセスです。そのため、信頼できる遺品整理業者選びは慎重に行いたいものです。「遺品整理業者のチェックリスト」で挙げたポイントを参考に業者を比較検討し、疑問点は事前に確認しておくことで、多くのトラブルは防げます。悪徳業者の手口を知っておけば怪しい誘いにも乗らずに済みますし、適切な準備をしておけば当日も安心して任せられるでしょう。

最後にもう一度強調しますが、料金の安さだけで即決せず、複数社の見積もり比較や許可証の確認など手間を惜しまないことが肝心です。でも触れられているように、最低でも2~3社の見積もりを取り内容を十分検討することで、後悔しない業者選びにつながります。また、ご家族で協力し合い、わからないことは遠慮なく業者に質問しましょう。優良な遺品整理業者であれば丁寧に回答し、依頼者の不安解消に努めてくれるはずです。

安心できる遺品整理業者を見つけて任せることができれば、遺品整理は決して怖いものではありません。信頼できるプロの力を借りつつ、ご遺族の気持ちに寄り添った形で遺品を整理し、心穏やかに故人を送り出しましょう。必要に応じて行政や専門機関のアドバイスも活用しながら、悔いのない遺品整理を行ってください。

「どこに頼んだらいいのかわからない」とお悩みの方もご安心ください。当社の遺品整理サービスは、経験豊富なスタッフが真心を込めてお手伝いし、お客様のご希望に沿った形で整理を進めてまいります。お見積り・ご相談は無料ですので、どうぞお気軽にお問い合わせください。

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